人物考

平経盛(1124-1185.03.24)
人物考経盛
好きなんですよ、お父ちゃん!!
ということで経正、経俊、敦盛の父、平経盛(たいらのつねもり)です
なんでこのお父ちゃん好きかって言ったら、新平家物語の人形劇なんですよ。
敦盛が討たれて、熊谷直実が経盛に笛を送る場面があるんですが、
そのときに「良い武将に討たれたな、敦盛」というシーンがあるんですね。
そのときのお父ちゃんの切ない表情がなんとも言えず!!人形のはずなのに!!
まぁ、実際私自身、父とは43離れていますので、
重なる部分もあるのだと思います。
敦盛、経盛が45のときの子ですからね。
しかも清盛亡き後は一番の年長者として平家を見守ってきたわけで、
あまり出番のない方なんですがすごく存在感がある。
いわば長老なんですよね。。。
長老だからみんなのよりどころにならなければならなかったのかなと思います。
母親の出自の関係からか、出世は遅かったんですが、頼りにされていたのかなぁ、と
か。
しかしこの親子見ると、息子の役職は父親から来るってわかりますよね。
経盛は皇太后宮亮と若狭守を経験しているわけで、
経正は皇后宮亮、経俊は若狭守ですから。
敦盛が無官だったのは女房たちの署名活動でもあったんだろうかとか。
一人で勝手に想像して笑っています。
平家花揃では雪のかかるススキだそうです。
そんな画像あるんだべかと思ったらあった。
小枝は鳥羽上皇→忠盛→経盛→敦盛とわたっていますので、
経盛も笛の上手だったと推測できますよね。
しかも和歌もできて、歌集に載っていたりしますし。
見事に経正に受け継がれていますね。
良いとこみんな兄弟で持ってったな。
しかし一の谷で息子3人討たれるという悲劇。
イメージは「岩」「重鎮」「お父ちゃん」です。
親馬鹿とおとうちゃんは微妙に違います。
知盛が親馬鹿で、経盛がお父ちゃん。
イメージカラーは濃い緑濃い青紫ですね。
私が描くと大抵絶妙なタイミングで息子に突っ込みいれていますけど。
それか庭でたたずんでいる。

☆人物情報☆
修理大夫平経盛(たいらのつねもり)。1124-1185
平忠盛三男。母は源信雅女
他の兄弟より出世が遅く、三位に上がったのも年を取ってからとなる。
笛の名手で鳥羽上皇が忠盛に下賜した小枝を相伝する。後に末子敦盛へ相伝する。
和歌の才能にも長けており、平経盛集がある。
二条天皇から許可を得て、万葉集を書写している。
壇ノ浦の戦いにて弟教盛と共に入水、もしくは一度陸に上がり出家し入水。享年62。


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