玉葉で九条兼実が経正をこう言っています。
この人何者かというと、生年は１１４９年、摂政家に三男として生まれていま
す。
ちなみに平家に対しては批判的な態度を取っていた人です。
結構有名な人なので、平家物語読んでいれば分かると思います。

で、経正＝異様人なんですが…よく考えたらその通りだなと。
あくまでこのサイト上ね。
１．経盛も２０代半ばまで子なし、経正も２０代半ばすぎて結婚している。
２．元服後、周りの者の心配をよそに無茶している。
３．弟可愛がりすぎ。
４．若い頃ひねくれすぎ。
１は１１５２年生誕説を取っているので、計算すると２５〜６での結婚になりま
す。
その前に妾は何人かいたようですが。
当時は知盛さえ１８で子どももうけていますからね。
元服＝大人、の時代ですから、１５〜６前で大人になってしまう世界。経正は
遅いです。
まぁ、他の一門（本家筋）が５歳とか８歳で五位もらっているせいもあるかも
しれませんが。
２は緋衣草見れば分かるんですが、古参の女房が証言しています。
ここの兄弟、全員無茶する感がいなめないので。
３は見れば分かると思います。というより、イメージがおにいちゃんなので。
特に末っ子を可愛がっていたかと思いますね。
経俊もこのサイトではどっちつかずの武勇派だったりするので。
４は見ての通りです。小説読み進めれば分かるかと思います。

ただ、ここの兄弟、やはり信頼関係が物凄く厚かったと思うんですね。
互いが互いを信頼し尊敬する。そんな関係ならいいです。
常にお互いがお互いを気にかけている。それに気づけたとき、どんなに心が
暖かくなることか。
与えられていることが当たり前ではないということを、知っていると思います。
特に経正、仁和寺に出仕していましたし、亡くすことも覚えていたと思います
から。
そんな思いもあって、常に悟りきったような顔して遠くを見つめる。
でも琵琶に優れ和歌も上手。
だから異様人。
本人も認めていたのでは？と思います。
まあ、そうでもないと知盛のような人とも付き合えないと思いますが。
このサイト、知盛、経正はじめ、変人多いですから。
そう考えると教経が一番まともなのかもしれない。。。