大河ドラマ
第十八話「誕生、後白河帝
子供のまま成長してしまった大人。

そんな印象しかありません。
雅仁親王が結局なぜ今のような人物となったのか、
それは結局争いごとから生まれたときから遠ざけられ、
無縁の世界におかれてきたからです。
ですが一般貴族や家庭ならそれはべつに平和なことだったかもしれません。
しかし彼は皇族です。
争いごとから外れるということは、
上皇・天皇同士の醜い争いの渦にも、
中宮・女御たちの醜い争いの渦にも、
どちらにも巻き込まれないということです。
つまり蚊帳の外。
では自分は何のために生まれてきたのか。
自分はなぜ今ここに存在しているのか。
雅仁親王はその答えを見出せずにおろかな真似をすることで周囲の関心を引いていたかもしれません。
けっきょくそのまま成長すれば治るはずもなく。

鳥羽法皇はそれでも叔父子と読んだ崇徳上皇との和解を求めました。
特に信西にしてみれば寝耳に水だったでしょう。
けっきょく誰が一番かわいそうだったかと言うと、親から見向きもされなかった崇徳上皇しかり、皇家の外で育ってしまった雅仁親王しか
り。
さまざまな思いが複雑に絡み合ってこのような結果になってしまったのかなと思います。

ということで途中までは本当に「あら大河で初めて泣くかも」と思いながら見ていたんですが、
最後の最後でゾゾゾッと、今後の展開に向けて身が引き締まりました。
あの後白河天皇の顔といったら…。。。
保元の乱に向けて時代は着々と動いていっているということですね。

しかし、次回予告。。。
滋子登場ですね!
というか…義朝と為義がとうとう分かり合えないまま終わってしまうのかなという心境です。
一瞬義朝が時忠に見えて焦りましたが。





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