今回は風の演出が見事だったなぁとおもいつつ。
あちらこちらに風がふいていて、
波乱の予感の少し冷たい風、
親子関係が崩れていく大風、
穏やかなときの流れの風、
それぞれどこに吹いていた風かわかりますよね。
保元の乱に向けてのエピローグ最後みたいな感じでした。
先の話をしてしまいますと、
保元の乱で為朝と義朝は敵対します。
最終的に義朝は為朝を殺すことになります。
これは源氏であればたくさん見られた光景ですね。
その最初が大河ドラマでは今回の弟殺しといえるでしょう。
義朝がどんどん変わっていくようですが、
清盛への態度だけは変わっていません。
彼にもどこかかしこにわだかまりや葛藤があるのでしょう。
最近の清盛はただその流れを受け止めるだけと言う感じでしたが、
ここにきて「本当に守るべきもの」のための決断を迫られました。
崇徳上皇は1歩遅かったのです。
いつまでも反抗期、ダダをこねるだけの子供だったのかもしれませ
ん。
そんな時に後白河帝の即位。
自分は結局報われなかったという思いがあったのでしょうか。
そして鳥羽法皇の長年の後悔ははれたのでしょうか。
ただただ鐘の音のみが響き渡っていました。
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